2015年2月27日金曜日

領収書




                         

新しく領収書が仕上がりました。

開店当時からいつか領収書などの伝票がつくりたいと思っていたのですが、ようやく形になりました。




馬渕で作りたかった領収書は紙がシャリシャリと薄いものです。紙の手触りはもちろんですが、紙が薄いことで印刷の模様の繊細さを引き立つようにしました。

紙の薄さなんて、、、質感なんて、、、もしかしたら領収書にはほとんど求められていない事かもしれません。でも、開店当時から考えていた伝票の構想では外せない部分でした。




実用性も少しは考えています。

ミシン目で切り離す際にしっかりと指で押さえられるように、ミシン目の横に少しの余白をとりました。そうすることで、使い切る最後の最後まで綺麗にカットできます。




複写になっています。複写の色はブルーです。
上の紙が黄色で下の紙を白にしています。領収書をお渡しする時は何故か慌ててしまう状況になるのですが、色で分けているので間違って控えのほうを切り離してしまうことがありません。


領収書のサイズは縦の長さがお札と同じ長さになるので、お財布に一緒に入れても収まりがよく、領収書の端がくしゃくしゃになりません。


はっきりと解りやすく、事務的で使いやすい領収書が基本ですが、そこに紙の質感や枠の模様の美しさなど、馬渕の外せない要素を加えました。









横書きが2種類、縦書きが1種類のデザインです。

今回、トロッコ一級建築事務所のお二人と一緒に製作しました。
昔から集めていた印刷物の装飾欄や罫線、オーナメントは本当に美しいものばかりです。そんなものを参考に新たにデザインして頂きました。

もちろん本業は建築のお仕事なのですが、紙とインクが大好きなお二人で、以前には馬渕のショップカードなども作っていただきました。

トロッコの二人の感覚が私はとても大好きなんです。領収書が仕上がったときの嬉しさを一緒になって喜んでくれたり、ワクワクしたり、そういう感覚をこのお二人とはずっと持ち続けたいと思いました。
改めてお礼申し上げます。



たかが領収書と思われるかもしれません、でもなかなか探すと理想のものがないのが実状です。是非一度手に取って見て頂きたいです。
どうぞ宜しくお願いいたします。



■複写50組(台紙付)
■税込540円











2015年2月24日火曜日

カードと、紙の財布

今回は平山昌尚「HIMAA」さんの紙のグッズをいくつかご紹介させていただきます。



まずはうちでは人気の神経衰弱カードです。
トランプではなくて絵のカード。頭を使って記憶するのはどちらも一緒ですが、トランプの神経衰弱ゲームはどこか本気感があって怖いけど、こっちはもっと気楽にできるかもしれません。











紙のお財布です。
A3の紙をただ折っただけのお財布です。お財布って肝心な中身はいうほど入ってないのに嵩張って嫌なときがあります。軽装でお財布を持ちたくないけど必要、そんな時にとても使えます。紙なのでお財布にメモも取ることが出来るので、メモ代わりにもなりますし、好きな絵を描いてもよさそうです。1か月くらいはもちます、カード、お札、硬貨、全てが入ります。きっと旅行なんかに使えそうですね。

















2015年2月22日日曜日

平山昌尚さんのノート

平山昌尚「HIMAA」さんの新作のノート「5522」をご紹介します。

以前にもいろいろと本やノートを出されているのですが、「3444」に似せて作ったノートで、さらに「3445」に似せたドローイングを新たに描いた「5522」という新作のノートです。






ミシン製本で縫える限界の厚みのノート(200ページ)で、A5サイズ、中身は白無地、小口は写真のように切り落とさずに斜めに飛び出たままになっています。小口がでているのでページも開きやすいです。






そして「3444」のドローイングの本も入荷しています。





約500ページの厚みのある本で、いざ手にすると圧巻です。天、地、小口とぶ厚い三辺がスパッと断裁されている姿だけでも美しいですが、平山さんのドローイングが私は大好きです。白い紙に黒い線、線でも太い線や細い線と表情がとても面白いなと思います。
平山さんには怒られるかもしれませんが開いた瞬間に私はノートのように贅沢に使ってみたいと思ってしまいました。でもまだもったいなくてその日の気分でページを変えて開いてます。








平山さんの作品を知ったきっかけは2008年に出されたフクロウのジンでした。とっくに紙は日に焼けてしまいましたが、ただひたすら描かれたフクロウの表情が好きで大好きなジンの一つです。


本やノートの他にも平山さんの紙もののグッズが入荷していますので、またご紹介させていただきます。













2015年2月19日木曜日

出張ワークショップが終わりました




先日、drop around さんのショップ兼ギャラリー「MANUFACTURE & WORK」さんでの製本の出張ワークショップが無事に終わりました。


今回のノートの表装は、背には布を、平の部分は紙で仕上げました。大きさや素材は全てdrop around さんが決めてくださり、上品で綺麗なノートが仕上がりました。

作業的には細かい作業が続くうえに、工程が増える仕上げとなりましたので予想以上に時間がかかってしまい、皆さん大変お疲れになられたと思います。長時間お付き合いくださりありがとうございました。時間の配慮が足りずご迷惑おかけいたしました。


折角なので馬渕ではワークショップだけで終わってしまうのではなく、ご自宅でも製本できるような作り方にしていますが、あまりにも長時間の内容となってしまったので、なかなかご自宅でもう一度挑戦という気持ちにならないのではと、少し工程を見直さなくてはと思っています。


「MANUFACTURE & WORK」さんの空間は自然光が沢山入り込み、とても気持ち良い空間でのワークショップとなりました。沢山のお客様を集めていただき大変感謝いたします。


最後に、ご参加くださったお客様、drop around の青山さん、大変ありがとうございました。大幅な時間のオーバーをしておきながらですが、とても充実した一日を過ごさせていただきました。御礼申し上げます。



毎回ワークショップの様子の写真を撮り忘れてしまい、、、上の写真は参加いただいたお客様の完成したノートをなります。




「MANUFACTURE & WORK」
札幌市中央区北9条西20丁目2-7
 011-612-8955
※毎月1~10日の営業